梅雨シーズンの薄毛対策に！ 湯シャンとヘッドスパはどう期待できる？

これからやってくる梅雨。ジメジメ、ベトベト、髪も思い通りにならなくて大変ですよね。
雨が続くと気分的にも鬱々と暗くなりがちで、体調不良も起こしやすいのですが、さらに悩ましいのが、梅雨時期は季節の変わり目と同様に抜け毛が通常の2倍に増えるとも言われています。
雨が多く紫外線も強い、細菌が増えて頭皮の炎症が起こりやすい、そんな梅雨を過ごす対策は一体どうしたら良いのかお悩みの方も多いと思います。
そんなストレスが増すこの時期の頭皮ケアとしては、湯シャンとヘッドスパがおすすめです。この二つがどうして良いのか、その理由やメリットデメリットを解説しながら梅雨対策考えて行きましょう。

 

なぜ梅雨時に抜け毛が増えるのか

主に6月から７月にかけては、以下のような要因から頭皮や髪の毛に悪影響を与えてしまうと考えられます。

 

雨の日が続く

紫外線が強まる

細菌が増えやすい

頭皮の炎症が起こりやすい

臭いが強まる

ストレスが増える

 

雨の水滴には、空気中に漂っている塵やホコリなどが混じっているため、濡れるとこれが髪や頭皮に付着して毛穴に詰まります。
また気温と湿度が高くなると、頭が蒸れやすく皮脂が増え、細菌の繁殖が盛んになって臭いも強まってしまいます。
そういった状態で冷房の風に当たると、付着し毛穴に詰まった皮脂汚れが固まり、頭皮環境が悪化して抜け毛が多くなります。
さらに梅雨に入る頃は、新年度からの疲れが出やすい時期と重なり、緊張やストレスを感じやすくなります。ストレスを抱えていると自律神経が乱れて、血行不良を起こし抜け毛が増えてしまいます。

 

湯シャンをすることで期待できる効果

ではこの時期、どんな薄毛対策をすれば良いのでしょうか。
ありがちな間違いとしては、皮脂や臭いをしっかり取り除けば良いと思い、洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗ってしまうこと。かえって頭皮が乾燥してバリア機能が低下し、外からの刺激に弱くなり細菌の繁殖を招くことになりかねません。
しかも乾燥は皮脂の過剰な分泌を促してしまうことにもなって、おすすめできません。
そこで頭皮環境を整えるために、あえてシャンプー剤を使わずお湯で洗うことをおすすめします。湯シャンのメリットとデメリット、やり方をお伝えし、どのような方におすすめで、どんな方に不向きなのかも解説していきます。
 

湯シャンのメリットはたくさんある

 

乾燥やフケを抑える

お湯で髪を洗うことによって、頭皮の皮脂をコントロールして、乾燥やフケの予防効果が期待できます。
洗浄力のあるシャンプーを使った場合は、必要な皮脂まで落としてしまうことがあるのに対して、ある程度の皮脂を残しながら、汚れやホコリを洗い流すことができます。
お湯だけで頭皮の汚れの7～8割は落とせますし、また湯シャンは、これからのエアコン使用に際しての乾燥対策にもなってくれます。

皮脂の過剰分泌をケアする

湯シャンを続けると、皮脂の過剰分泌も抑えやすくなります。
紫外線を浴びることや室内冷房のせいで頭皮が乾燥してしまうと、皮脂が余分に分泌され、頭皮や髪のベタつきや臭いの元となってしまいます。
ベタつきを気にして洗浄力の強いシャンプー剤を使うと、一層乾燥し、皮脂が過剰分泌されるという悪循環に陥ります。
湯シャンで適度に皮脂を残る状態を保つことで、過剰分泌の軽減が期待できます。
 

湿疹やかゆみを防いでくれる

湯シャンを続けることで、頭部のできものやかゆみの改善も期待できます。頭皮トラブルにお悩みの方は、シャンプー剤に含まれる成分が刺激になっているケースもあります。
シャンプーを使うと、洗った倍の時間をすすがないといけないのですが、実際には、そこまで時間をかけていない方が多く、すすぎ残したシャンプーの成分がフケやかゆみの原因となってしまうことがあるのです。
その点、お湯だけで洗う場合は、皮膚への刺激やストレスを与えずに洗髪できるため、できものやかゆみを予防して症状の緩和が期待でき、正しく湯シャンをすることで、抜け毛も減少すると考えられます。
 

頭皮環境を整える

シャンプーには、防腐剤などの化学物質が使用されていることも多いため、頭皮に不必要な刺激を与えてしまいかねません。
湯シャンは、できるだけ薬品の成分などのストレスを与えないで洗う方法ですので、自然に頭皮環境が整えられていくでしょう。
シャンプーによって受けた頭皮のダメージを一度リセットするため、お湯だけで洗うことでご自身に必要なケアを見直すこともできます。
頭皮環境を自然な状態に整えられるのも、湯シャンのメリットです。
 

湯シャンのデメリットは？

シャンプーで洗った時と比べて、髪にごわつきを感じたり、ツヤが無くなったと感じたりすることもあるかもしれません。
また、油分が多く含まれる整髪剤は、お湯だけでは落とせないという点があります。
そしてシャンプー剤の香りや泡立ちのリラックス効果が好きという方も、湯シャンは難しいといえます。
こうしたデメリットを気にする方の場合は、週に何度か予定がある前にシャンプーをするなど、湯シャンとシャンプーを組み合わせてみるのも良いでしょう。
 

湯シャンをおすすめできる方

 

皮脂分泌が多くない方

お湯洗いが向いているタイプは、皮脂の分泌がそれほど多くない方です。
生活の中で自然に付いてしまうホコリや汚れ、通常の皮脂などを落とすのに、強い洗浄力のシャンプーは必要としないことが多いのです。
シャンプーを使用しなくても指の腹で地肌を洗えば、ホコリや汚れをしっかり落とせますし、お湯だけでも頭皮の皮脂量はほどよい水準に保たれるでしょう。
 

1日に2回以上洗髪したい方

汗をかきやすい方や、ホコリの多い場所で仕事をする方など、髪を洗う回数が多くなりがちな方も湯シャンを試してみましょう。
頭を洗い皮脂を落としてから約24時間かけて、皮脂は元通りになるというサイクルのため、1日に2回以上シャンプー剤を使って洗髪してしまうと、常に頭皮が乾燥している状態となるため、お湯で洗うことをおすすめします。

すすぎ残しをしがちな方

シャンプーをすすぎ残してしまいがちな方も湯シャン向きです。すすぎ残しにより残ったシャンプー剤は、頭皮のダメージの原因となってしまいます。
時間をかけてきちんとすすぐのが面倒な方やすすぎが苦手な方は、湯シャンにより頭皮の負担を軽減できるでしょう。
 

湯シャンが適さない方とは？

皮脂の分泌が多量な方です。皮脂の分泌が多いと、お湯だけでは過剰な皮脂を落とし切れず毛穴が詰まってしまい、髪の毛の成長が妨げられることもあります。
仕事で帽子やヘルメットを被るなどで、頭皮に汗や皮脂が溜まりやすい方や、整髪料を使っている方もお湯だけで落とすのは難しいでしょう。
 

【湯シャンのやり方とポイント】

お湯で洗う前に、髪の毛をブラシでとかして汚れが浮かせると、汚れを落としやすくなります。
そして、髪にシャワーをかけながら洗いますが、お湯の温度は38度以下のぬるま湯を使います。温度が高いと汚れは落ちやすくなりますが、乾燥を招いてしまいます。
お湯をかけながら、爪を立てずに指の腹で地肌を軽くもむようにするのがポイントです。
耳の裏は皮脂が溜まりやすいので、ここも丁寧にこすり洗いをしましょう。
乾かす際にはドライヤーでなく、自然乾燥で仕上げます。髪をタオルで包み込んで、軽くたたくようにすると水分がタオルに吸収されやすくなります。
ドライヤーを使いたい場合は、低めの温度にして乾かすようにしましょう。
 

すっきり爽快なヘッドスパも梅雨時におすすめ

汗ばむ季節には、汗や皮脂、スタイリング剤などが混じり合って頭皮に付着し毛穴に詰まり、そこに細菌が増えてかゆみや炎症が起こしてしまいがちです。
さらに雨に濡れたまま湿った状態にしておくと臭いの原因にもなり、毛根のダメージにつながります。
薄毛や抜け毛にお悩みの方にとって要注意なこの時期、頭皮環境を整える方法としてヘッドスパもおすすめできます。どんな効果が期待できるか見ていきましょう。
 

皮脂をきれいに取って、潤いもアップ

普段の洗髪で落としきれない、毛穴の中で固まってしまった皮脂汚れをクレンジングで溶かして落として、すっきりきれいに取り除くことができます。
さらに保湿エッセンスで潤いも与え、最適な皮脂量と水分量に整えてあげることで健康な頭皮に仕上がります。
毛穴汚れが取れると髪もフワッと立ち上がり、ペタンコになりがちな頭頂部にもボリュームが戻ってくることも期待できます。

マッサージ効果で血流を促す

ヘッドスパでマッサージしてもらうと、硬くなっていた筋肉がほぐされて血液循環とリンパの流れを改善します。
コリや不快感の原因となる老廃物を流すことで頭皮もきれいになり、血行促進されることになりますから、毛根周辺に血液をスムーズに送り届けられます。
とても高い育毛効果が得られ、健康な髪を育むためにも効果的なのです。
 

リラックス効果でコリの解消

頭皮から老廃物を洗い流すことで、脳をリラックスさせることができます。
すると自律神経のバランスも整い心も体もリフレッシュ。ゆったりした空間の中で、人の「手」によって頭部をマッサージしてもらうので、安らぎを得られ、脳の疲れも取ってくれます。
リラックスした際の呼吸は、副交感神経を安定させストレスや疲れを癒すことができるといわれます。またスパ中に眠るのも緊張していた筋肉が緩んで、コリの解消や血行促進の効果もあるのでおすすめです。
 

代謝アップで梅雨時の不調を改善

梅雨の時期には、体内の水分が蒸発しにくく熱がこもりやすいため、疲れやすく新陳代謝不良になりがちです。
だるさや冷え、頭痛、肩こり、腹痛、頭痛、めまい、食欲不振、不眠などなどの体調不良を訴える方も少なくありません。
代謝をアップして体にこもった熱や水分を排出すれば、冷えやコリが解消されます。
体が感じる疲労は脳に伝わりストレスを溜め込みますので、血液の循環も悪くなり薄毛を進ませる要因にもなっているかもしれません。
もし休んでも疲れが抜けない、偏頭痛や眼精疲労があるなど症状を感じたらヘッドスパがおすすめです。
 

【ヘッドスパの持続と効果的な周期】

お肌のターンオーバーは28日周期です。これは頭皮にも同じことが言えるため、このタイミングで、ヘッドスパを行うことが理想的といえるでしょう。
ヘッドスパの効果が続くのも1ヶ月ほどですので、1ヶ月に1回程度の間隔でするのがおすすめです。
 

まとめ

降る雨にはホコリや大気中の刺激物、細かいゴミなどが含まれているため、頭皮に付着してしまうと頭皮の炎症につながり、抜け毛を引き起こすといわれています。
他にも、梅雨特有のジメジメした気候のせいで細菌も増えることが予想され、髪や頭皮が清潔な状態を保ちにくくなることにも注意をしなければなりません。
頭皮のケア方法として、湯シャンとヘッドスパについて詳しくお伝えして薄毛を防ぐためのポイントをご紹介してきました。
まずは、毎日使用するシャンプーを見直してみて、ヘッドスパなどの特別なケアも取り入れたりしながら、この時期の薄毛対策を行ってみましょう。