名古屋中央クリニック 名古屋AGA・薄毛治療どっとこむ ホーム > 新着情報・コラム
毛髪再生医療の研究は日々進められており、一昔前までは考えられなかったような進化を遂げています。近年特に注目を集めているのが、最新の技術で髪の種にあたる毛包を再生することで薄毛改善につなげるという治療法です。
毛包を再生するというのは一体どのような技術なのでしょうか? 今回は、新たな毛包再生医療の研究内容や、今後の実用化の見通しについて紹介いたします。
2018年6月に、髪のもとを作る器官である毛包の生産に成功したという画期的な研究結果が発表されました。これは、理化学研究所と医療ベンチャー企業であるオーガンテクノロジーによる共同研究によるものです。理化学研究所によると、この技術を活用すれば20日間で髪1万本分もの毛包を作ることができるのだといいます。
そもそも毛包というのは、頭皮の毛穴の奥深くにある髪を作るもととなる部分をいいます。髪は定期的に抜けて生え変わりますが、これは毛包が細胞分裂を繰り返して髪を作り出しているためです。
AGAは、頭皮ダメージなどによって毛包の細胞分裂が妨害されることで起こります。男性ホルモンの一部が毛包の細胞分裂を妨害することもありますし、生活習慣の悪化で頭皮の毛細血管が萎縮し、血流が悪くなって毛包が作られにくくなるケースもあります。こういったことが原因で毛包の働きが弱まれば毛髪は正常に作られなくなり、AGAがどんどん進行してしまうのです。
理化学研究所とオーガンテクノロジーが共同研究している毛髪再生医療は、AGAに悩む患者の頭皮の毛包から発毛に異常のない幹細胞を取り出し、これを培養するという方法で行われます。髪のもととなる毛包の原基を数百、数千という単位で作り出し、頭皮にピンセットで移植して発毛を促し、AGAを改善していくのです。
理化学研究所は既にマウスによる実験を成功させており、2020年以降の実用化を目指してさらなる研究が進められています。
これまでの自毛植毛は、残っている髪を薄くなっているところに植えるという、いわゆる「自毛の移植」を行う治療です。しかし、側頭部や後頭部の毛穴をくり抜いて植毛すると、側頭部や後頭部の薄毛が進行したり、傷が残ったりすることもあります。
これに対して新たな毛髪再生医療には、限りなく自毛植毛に近い技術でありながらリスクが少ないというメリットがあります。自身の細胞から毛包を作るため頭皮には負担がかかりにくいですし、毛包は男性ホルモンの影響を受けないよう作られているので、将来的なAGAを防ぐこともできるのです。
新たな毛髪再生治療は革新的な技術なので、実用化されてもかなりの高額からスタートする可能性が高いといわれます。とはいえ、メリットの多い新技術は、AGAに悩む人にとって間違いなく朗報です。今後さらなる研究が進められ、AGAが簡単に治療できるようになる未来もそう遠くはないかもしれませんね。
愛知県名古屋市中村区椿町18-22
ロ−タスビル2F
AGA(男性型脱毛症)、発毛治療は名古屋中央クリニックにお任せください。抜け毛・薄毛予防。毛髪再生医療機関